16歳で中型免許を取得して、友達からバイクをもらったり借りたりして乗ったことはあったけど、自分で買ったことはなかった。
買おうと決意したとき、HONDAのバイクが好きだから、初めての1台はHONDAと決めていて。跨ってタンクを両足で挟めるバイクが欲しかったんだよね。
スーパーカブ90とかもよかったけど、クラッチがない。CD90もいいけど、エンジンのかたちがしっくりこない。紆余曲折あって、決めたのがCB90。CBっていう名前も完璧だったかな。
このバイクが、自分のところに来てからもう4年。
走行距離は300kmくらいしか伸びてない。なのに、オイル交換は5回くらい(笑)。
タイヤ、ブレーキシュー、バッテリーにライトバルブ…乗るよりも整備しているほうが楽しいのかも知れないね。
この間、ハコスカGT-Rと遭遇したのだけど、まわりの「現代車」をバンバン抜きながら走っていく姿がとてもかっこよくて。
どうしてもそれをずっと見ていたくて1時間くらいフルスロットルで一緒に走ったよ。
DRIVE & BUILD.
photo: Maruko Kono
Taku Takemura
編集者。アメリカンカルチャーへの憧れから21歳で単身渡米。雑誌や広告などのコーディーネーターとして活動した後に帰国。帰国後はカルチャー誌やファッション誌の編集者・ライターとして活躍する。著作に、独自の視点でタイのカルチャーを追った『New New Thailand 僕が好きなタイランド』などがある。ウェブメディア『TEQUERIA MAGAZINE』も手掛ける。taqueria.jp
HONDA CB90JX
1972年に登場した、90cc単気筒SOHCエンジンのバイク。そのルックスに加えて、小排気量ながらも走りもスポーティーなテイスト。それまでボルト留めされていたシートがワンタッチで横開きする仕様になるなど、フレンドリーな改良が加えられた1台でもある。従来のドラムブレーキ仕様のみならず、機械式ディスクブレーキ仕様(90JX-DISK )も同時にリリースされた。
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